今、テレビ業界ではロケ収録自粛のため、新ドラマや映画、バラエティ番組など収録ができないため、ほとんどのテレビ局は過去のテレビ番組や映画を放送している状況です。
その中で今、名作ドラマの再放送が立て続けに放送されております。
「ハケンの品格」「野ブタ。をプロデュース」「ごくせん」など過去にブレイクしたドラマが再放送されているので、僕としては非常に嬉しいです。
でも新作ドラマも早く観たいです(個人的には半沢直樹が気になります。)
ただ、その再放送ドラマの告知で気になることがありまして、「何故、ただの再放送なのに「特別編」「傑作編」謳っているんだろうか。。」と、、
「特別編」だと過去の放送で見たことない新たな展開が出てくるのかと思いきや、内容はただの再放送。
「そしたら、再放送って言えばいいじゃん!!紛らわしい」と僕は思いました。
気になって調べたらテレビ局ならではの事情があったのです。
スポンサーが降りない
結論から言いますと、再放送という名目で放送してもテレビ局は儲からないからです。
例えばあなたがスポンサー側の立場になったとして考えてみましょう。
過去に放送したドラマをそのまま流すだけの再放送に、広告費を払うなんてバカバカしいですよね。
かと言って、それでは過去の放送分をそのまま「特別編」として流せばいいかと言われるとそう言う訳にもいかないのです。
理由は再放送ドラマを一部、編集(アレンジ)しないと名目を「特別編」として扱うことができないからです。
今、TBSやフジテレビ、テレビ朝日の再放送では、内容は当然過去放送分の再放送になりますが、放送の一部を編集して、特別編にしている取り組みがよく見られます。
特別編(傑作編)の取り組み
2007年に放送された「ハケンの品格」の特別編が、この自粛期間中に放送しています。
僕は毎週欠かさずに観ておりますが、ではどの部分を編集して放送しているのかと言いますと、オープニング部分に一部特別な要素を入れ、特別編として編集しているのです。(再放送ドラマによってはエンディングの部分もあります。)
今回の「ハケンの品格特別編」をご覧になられている人はご存知かと思いますが、放送の冒頭部分で本作品の主役である篠原涼子(大前春子 役)が自宅で動画を撮影しながら、自身の近況報告だったり、近日放送予定の「ハケンの品格(2020)」の告知や収録状況、視聴者への応援メッセージを言うシーンがあります。(約3分ほど)
同様に「野ブタ。をプロデュース」でも冒頭部分にジャニーズの平野紫耀と中島健人が番組のあらすじは視聴者へのメッセージを言うシーンがあります。
(このドラマ自体に上記の2人は出演しておりません)
これらのように再放送ドラマの内容に一部編集を加えることにより「特別編」あるいは「傑作編」と謳えることができるのです。
また、年末年始などで放送される過去のドラマもおいても全話一挙放送することがよくあります。これらも再放送ではあるものの「年末特別スペシャル」と宣伝していることが多いです。
「再放送」として放送
テレビ朝日の有名なドラマ、「相棒」を例に挙げると、「再放送」という名目で放送しておりますが、かと言って、スポンサーが完全にいないというわけではありません。
「相棒」は2000年から放送されており、現在で18シーズン目を迎える老若男女問わず人気が絶えない名作ドラマではありますが、
このドラマは放送開始から良い視聴率を取っているドラマなので、スポンサーにとっては「再放送でも充分に広告料を出す価値がある」と判断して、お金を支払っていることがあるそうです。
余談ですが「再放送」のメリットは「特別編」みたいな部分編集がないので、編集部分に対してのの出演料を取らなくていいのです。
(もちろん過去の作品を放送するので、出演した役者に対してのギャラは当然発生します。)
なので、決して 再放送=スポンサーがいない というわけではないのです。
人気がある(ある程度数字がそこそこ取れる)ドラマにはスポンサーがついていることもあるのです。
まとめ
冒頭でも少し言いましたが、僕たちのような一般のユーザからすると「紛らわしい」「特別編っていうからオリジナルストーリーがあると思ったらただの再放送じゃん」って思うのが当然ですが、上記の理由があって区別をしていることが分かりましたね。
今回のように何事にもそれぞれ意味を持っているんだなと改めて思いました。
今回まとめた記事については、ドラマ観ていた際に、ふと「なんでだろう」と思ったので、興味本位から色々調べてみてブログに載せようと決意しました。
これからもふと疑問に思ったことを発信していきますので、これからもよろしくお願いいたします。
それでは今回はこの辺で。
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