新卒社会人になってから2~3年ほど経ったところで経験するであろう友人の結婚式。
中には成人する前から友人の結婚式を経験している人もいるかと思いますが、大体の人は25歳前後になると1度や2度は出席したことがある人が、過半数を占めているのではないでしょうか。
今回は初めて友人の結婚式に出席する人に対して、最低限守るべきマナーをまとめました。
昔からの友達の仲とはいえ、結婚式のマナーを知っていないと周りから変な目で見られてもおかしくありません。
なので、今のうちに気をつけるべきポイントをしっかり抑えて、当日は素晴らしい1日にしましょう。
招待状ハガキの返送
最近ではLINEで友人から、
「実は◯月◯日に結婚式挙げることになって〇〇に来てほしいから住所を教えて!」の流れで、連絡が来ることがほとんどではないでしょうか。
(僕も過去に6回出席していますが、すべてLINEでの連絡から始まりました。)
LINEで住所を教えてから新郎(新婦)は招待状の制作に取り掛かります。
結婚式の2~3ヶ月前には招待状が届きます。
招待状には「◯月◯日にはご返送くださいますようお願いします。」と記載しているのがほとんどですが、その招待状が届いたら、その日に郵送する気持ちで返送しましょう。
遅くても次の日には郵送するように心掛けてください。
招待状の書き方
出席といっても、ただ「ご出席」に◯を書くだけではダメです。
以下の注意点に気をつけながらきれいに書きましょう。
(招待状を書くたびに「もっときれいな字が書けたらなぁ」と僕はいつも思います笑)
- 「ご欠席」に二重線を引く
- 「ご出席」の「ご」に二重線を引いて、出席を挟むように「慶んで出席させていただきます」と書く
- メッセージを入れる場合、句点をいれない
(句点は終わりの意味を表しているので、縁起が悪いとされることから使わないようになりました)
このような感じで書けたらOKです。
実際に友人に送った招待状の返送用ハガキです。
今回の投稿のために、新婦(このときは新婦側の友人として出席)に写真を撮ってもらい送っていただきました。
改めてご協力ありがとうございました。
左上の部分が少し汚れてしますが、このハガキは郵送後に結婚式場の方で手続きの際に、チェックとして何か書き込みをしたものかなと思いますので、郵送時は上記のような状態にはなっていません。
例外として、最近では返送用ハガキにイラストを描いて返送するケースがよくあります。
このイラストは僕の友人が新郎新婦に返送したハガキで、受付に綺麗に飾られている写真です。
男性はあまりこのようなイラストを描くことはあまりないと思いますが、これをもらうとマナーに反する反さない関係なく、とても嬉しい気持ちになりますよね。
ご祝儀について
まず、ご祝儀は「会費」のように金額が決められている訳ではなく、祝福の「気持ち」として渡すものだと覚えてください。
中には稀に、ご祝儀ではなく「会費制」の結婚式もありますので、その際はご祝儀を渡す必要はございません。
(僕も1度経験したのですが、会費制の結婚式は受付時に会費を徴収します。「会費」とはいえ晴れやかな結婚式ですので、ピン札で渡すようにしましょう)
ご祝儀は、必ずお金を払わなければいけないという決まりではありませんが、新郎(新婦)が素敵な結婚式にしようとゲストを迎え入れ、
料理や引き出物なども用意してくれていますので、そのおもてなしに対して、お金を出さないなんてあってはいけないですよね?
気持ちだからといってご祝儀を払わずに出席することだけは絶対にやめましょう。
ご祝儀の相場
「じゃあ、ご祝儀っていくら払えばいいの?」と思う人。
友人の結婚式では、3万円が相場です。
(親族として出席するのであれば5万円)
とはいえ、中にはどうしても金銭的な事情で払えない人もいるかも知れませんが、それでも最低2万円は出すようにください。
繰り返しにはなりますが、新郎新婦はゲスト1人ひとりにかかる費用として、招待状やパンフレット、披露宴の食事代や引き出物代など合わせて、3万近くかかります。
言い換えると友人1人からのご祝儀の費用が、ちょうどほぼプラマイゼロになるのです。
新郎新婦は呼びたくてゲストを招待しているので、「ご祝儀少なくない?」なんて口が裂けてもそんなことは言えません。
もう一度言いますが、必ず3万円出すようにしましょう。
実際に僕の友人で、ご祝儀に関してのトラブルがありました。
今では、ほぼ絶縁状態になっています。
「金の切れ目が縁の切れ目」とは本当にこの事なんだなと改めて思いました。
口を酸っぱくして言いますが、本当にお金はしっかり出すようにしてください。
2万円出す場合の注意点
特別な事情で3万円出せない場合、気をつけなければいけない点が2つあります。
- ご祝儀袋に2万円を入れる際は、1万円札1枚と5千円札を2枚にしてお札を奇数にして袋に入れること
(偶数は”割り切れる数”を意味し、このことから別れを連想させるので良くないとされています) - 3万円出せないことを新郎新婦に伝えること
本来は2万円自体NGですが、仮に出す場合この2点は必ず守ってください。
ご祝儀袋の包み方
ご祝儀には「ご祝儀袋」と「内袋」の2種類が存在し、ご祝儀袋は内袋を包む袋で、内袋はお金を包むための袋です。
まず、「内袋」にお金を袋に入れる際は必ずピン札を入れるようにしましょう。
内袋について
内袋に金額と氏名(住所)を記載するのは新郎新婦がご祝儀を回収する際に、誰がいくら入れてくれたのかをひと目でわかりやすくするためです。
(ちなみに金額は”旧字体”で記入するのが一般的とされています)
内袋に入れるお札の向きにについても人物が描かれている面を表側にして、人物像が上になるように入れてください。
当日の服装(男性)
流石に私服で結婚式に行こうしてる人はいないと思いますが、スーツなら何でも良い訳ではありません。
最低限のマナーを頭に入れておきながら格好良く着こなす人になってください。
新郎新婦よりも目立たない格好で
結婚式の主役は当然新郎新婦ですので、より目立つ格好になってはいけません。
ですので、まず白のスーツを着て来ることのないようにしてください。
スーツは基本的に黒かダークカラーのスーツを着るようにしましょう。
全身黒コーデにしない
控えめなものを着ると言いつつも、ネクタイやベストまで全て黒にすると「喪服」を連想しますので、これもNG。
もし黒のスーツを着る場合は、グレー系のベストと明るい系の色のネクタイなどを付けると良いでしょう。
クールでも明るい印象になります。
ポイントとして、ネクタイの色とポケットチーフの色を揃えておくとオシャレに見えますのでお試しください。
ビジネススーツを着用
これもあまりよくありません。
マナー違反とまでは言いませんが、見方によっては「結婚式でも普段の会社の服装と同じなんだ」と印象を持たれる可能性があるからです。
ではどうすればビジネス感をなくせるかというと、
- 胸ポケットにポケットチーフを入れる
- 明るいネクタイに変える
- かばんから暗めのクラッチバックに変えてみる
- 暗めのチェック柄のスーツを着てみる
など様々ですが、1つでも変えてみるだけでも印象は大きく変わりますので、是非活用しましょう。
披露宴でのテーブルマナー
披露宴のマナーというよりは、高級レストランに行った際のマナーとして、覚えておくと良いでしょう。
(※”音を立てながら食べる”や”背もたれに寄りながら食べる”などの行為は前提中の前提なので省略します)
乾杯
飲みの席では必ず行われる行為ですが、乾杯もいくつかありますので抑えておきましょう。
乾杯はグラス同士ぶつけない
居酒屋とは違い紳士な場所ですので、静かにするのが鉄則です。
なので、乾杯の際は、胸の高さまでグラスを持ち「乾杯」と言いましょう。
乾杯酒は断らない
お酒が飲めない場合でも、基本的に乾杯酒は断らないこと。
ただし、飲まなければいけない訳ではないので、グラスに口をつけて飲む動作だけでもOKです。
ナプキンの使い方
基本的には膝の上に掛けて、口が汚れた際に使用するのが代表的な例ですが、他にもマナーがありますので気をつけましょう。
離席中は椅子の背もたれに掛ける
お手洗いなどで席を離れる場合、ナプキンを二つ折りにして離席するようにしましょう。
食事終了の際は少しだけ崩してテーブルの上に置く
きれいにナプキンをたたむことは”美味しくなかった”を意味しますので、少し崩すように置いてください。
シルバー(ナイフ、フォーク)は端から使用すること
マナーとまではいきませんが覚えておくといいでしょう。
コース料理は基本、「前菜」「スープ」「魚」「お肉」「デザート」の順番で出されます。
(会場やコース内容によっては料理数に変更があります)
ナイフとフォークは、基本的に外側から順番に使えば問題ありません。
もし、使うシルバーを間違えても、次の料理でスタッフが必要なものを用意してくれるので安心してください。
当日欠席する際の連絡
もちろん、当日の欠席連絡はあってはならないことですが、「体調不良」や「身内の不幸」でどうしても欠席せざるを得ない場合のフローも覚えておいてください。
当日の欠席は式場スタッフに連絡する
イレギュラーな事態が発生した場合、新郎新婦に連絡したい気持ちは分かりますが、朝から髪や衣装のセットや、ゲストを迎え入れる準備、そして式の緊張やらで朝から大忙しです。
そのような状態の中で、電話連絡を入れてしまうと尚更不安にさせてしまいますよね?
仮に連絡がとれたとしても、今度は新郎新婦がスタッフを探して、欠席連絡を伝えなければいけないので、かえって二度手間になってしまいます。
なので、連絡する際は式場スタッフに欠席の旨を伝えるようにしましょう。
また友人経由で新郎新婦に欠席の旨を伝えてもらうのも控えるようにしましょう。
(ただし、友人には欠席することをしっかりと伝えましょう)
「それでも申し訳ないし、やっぱり新郎新婦に直接連絡したい」と思う人は、電話ではなくメッセージで欠席の連絡(その際に、式場スタッフには欠席の連絡をいれてるよと伝える)とお祝いの言葉を伝えましょう。
後日、ご祝儀を直接渡す
直前の欠席ですので、当然、料理や引き出物の準備も完了しております。
なので欠席でもしっかり3万円は出すようにしましょう。
ご祝儀は後日、新郎新婦と都合がつく日があれば、その日に直接会いに行き、そこでお祝いの言葉を添えてご祝儀を渡すようにしましょう。
遠方で会いに行くのが難しい人の場合は、「現金書留」でご祝儀を郵送するのが良いでしょう。
(その際にメッセージも添えておくと良いですね)
まとめ
結婚式について知らなければならないことはまだまだありますが、今回は最低限覚えるべき例を紹介しました。
結婚式に呼ばれるということは、
新郎(新婦)にとって、数ある友達の中でも「あなたには絶対に来てほしい」という思いであなたを呼んでいるということです。
それなのにマナーがなっていないと自分だけでなく、その周りにも少なからず影響を及ぼすかもしれませんよね?
さあ、マナーを覚えたあとは思う存分、新郎新婦を祝うだけです。
一生の思い出になる結婚式を楽しんでください!
それではこの辺で
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