【再就職手当とは?】失業保険を活用しながら少しでも多くお金をもらえる方法

JOBのブロックを虫眼鏡で覗く写真 お金のこと
(写真:photoACより使用)

皆さんは以前勤めていた仕事を退職した際にハローワークに通い、就職先を探しながら失業手当てを貰えることを知っている人はいると思います。

ですが就職先が早く決まった段階でもらえる「再就職手当」というお金をもらえる制度をご存知でしょうか。

実はこの制度を知らない人は結構多く、特に20代の人たちは知っている人は限りなく少ないと思います。

この情報を知っている知らないとではかなり今後が違ってきます。

何故なら、僕自身この制度にすごく助けてもらいましたので!!

なので、今回はこの「再就職手当」がどのような制度なのかを詳しく紹介していきます。

再就職手当って何よ?

考えるビジネスマンの写真

(写真:photoACより使用)

そもそも、この制度はハローワークで失業保険の申請をされている人のみに適用される制度です。

「再就職手当」とは、退職後に早期の再就職を促すことを目的としており、失業手当を受給している人(雇用保険受給資格者)に対して、一定の期間内に再就職した人に支給される制度のことを言います。

まず、失業保険について知りたい人、もしくは失業保険を使えばいくらもらえるか知りたい人は是非、こちらの記事をご覧ください。

再就職手当をもらえるための条件

再就職手当を貰うにも、ただ失業保険に加入している人全員がもらえるという訳ではありません。

お金を貰うためには以下の8つの条件が必須となります。

  1. 失業保険受給のための手続きをした後、7日間の待機期間を経てから就職や個人で事業を始めたこと
  2. 失業手当給付の残り日数が3分の1以上残っていること(就職日の前日まで)
  3. 以前勤めたいた会社に就職しないこと。また以前の会社の資本、人事、資金、取引面において関係のない会社に就職したこと
  4. 自己都合退職による3ヶ月の給付制限がある期間中に、その1ヶ月目はハローワークか、もしくは人材紹介会社を介しての就職であること
  5. 次の就職先は1年を超えて働ける見込みがあること
  6. 雇用保険の被保険者として雇用されていること
  7. 過去3年以内に再就職手当、また常用就職支度手当※の支給を受けていないこと
  8. 求職を申し込む前の段階から、採用が内定されていないこと

 

この8つが再就職手当が貰えるための必要条件になります。

再就職手当を貰いだけでもこれほど条件がありますので、詳しい説明をしっかりと聞きたい人は直接、お近くのハローワークでお話を聞くことをオススメします。

※常用就職支度手当とは、就職が困難な人(身体障がい者など)は1年以上の雇用が見込まれる仕事に再就職ができた際に支給される制度です。

いくら貰えるの?

預金通帳2つと電卓の写真

(写真:photoACより使用)

皆さんはこの部分が一番気になりますよね!

結論から言いますと、失業手当ての支給残日数が多い人ほど、多く金額を貰えます。

先程も説明しましたが、早期に再就職できることを目的とした制度なので、早く就職できた人が多くもらえるのは必然的になりますよね。

ではこの手当てがどのような計算方法を用いて算出されているか一緒に見ていきましょう。

再就職手当の計算方法

では、ここで計算方法を紹介いたします。

下記の計算方法を用いて、再就職手当の金額が算出されます。

支給残日数(残りの給付日数) ✕ 給付率 ✕ 基本手当日額(上限あり)

 

と言いつつも、それぞれの意味がわからないと公式を言われたところでパッとしないですよね。

なので、それぞれの意味を順に解説していきます。

支給残日数(残りの給付日数)

文字通り、失業手当の所定給付日数から求職者の就職前日までの日数を差し引いた残りの日数を指します。
(所定給付日数は求職者によって給付日数が異なります ” 90日~360日 ” )

例えば、Aさんの失業保険の給付日数が90日だとします。

再就職活動が成功したため、給付41日目から給付がストップします。

つまり、Aさんの支給残日数は給付日数(90日)- 就職前日(給付40日目) = 支給残日数(残りの50日)となります。

※ただし、支給残日数が所定給付日数の3分の1に満たない場合、再就職手当は支給されません。

給付率

失業手当の支給残日数(残りの給付日数)で率が変動します。

支給残日数が3分の2以上残している人の給付率は70%3分の1以上残している人の給付率は60%と制定されています。

基本手当日額

基本手当日額は賃金日額(退職前6ヶ月分の給与総額÷180日(3ヶ月分))” ✕ ”給付率”で求められます。

例えば、退職前の6ヶ月の給与総額が180万円だとすると、180万円÷180日=1万円が賃金日額となります。

これに給付率(今回は62%)を掛けた場合6,200円が基本手当日額となります。

手当てのシミュレーションをしてみよう

再就職手当の計算方法を把握したところで、実際にBさんの再就職手当を算出してみましょう。

Bさんの所定給付日数:90日、支給残日数:70日、給付率:70%、基本手当日額:5000円

再就職手当の計算式に当てはめると、
70日(支給残日数) ✕ 70%(給付率) ✕ 5000円(基本手当日額)という式になります。

 

上記の計算式を解いていくと、Bさんの再就職手当は245,000円支給されることになります。

支給残日数にもよりますが、再就職した後にこんなにもお金をもらえるなんてとても嬉しいですよね。

手当てを貰えるまでの手続き

PCを使って説明をするビジネスウーマンの写真

(写真:photoACより使用)

再就職手当の概要と算出方法を把握できたら、後は貰えるまでの手続きを説明していきます。

就職先に採用証明書を記入してもらう

再就職が決まったら、まずは就職先に「採用証明書」を記入してもらいましょう。

「採用証明書」とは失業保険の申請をした際に、ハローワークからもらえる「受給資格者のしおり」に入っています。

ハローワークに申請の手続きをする

就職先に「採用証明書」を書いてもらったら、次はハローワークに行き再就職手当の申請をおこないます。

ここで注意すべき点は再就職先での初出勤日から1ヶ月が過ぎてしまうと、手当てが貰えなくなりますので気をつけてください。

窓口で先程、書いてもらった「採用証明書」「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」を提出すると

「再就職手当申請書」という書類をもらえます。

再度、就職先に再就職手当を記入してもらう

「再就職手当申請書」をもらったら、再度就職先でその書類の「事業欄」の箇所に必要事項を記載してもらいます。

記入してもらい、ハローワークに書類を提出すれば手続きは完了です。

書類を提出してから約1ヶ月ほどで「再就職手当」が口座に振り込まれます。
(※ちなみに僕は書類を提出してから3週間ほどで振り込まれていました)

ポイントをおさらい
①:就職先が決まる。
②:就職先で「採用証明書」に必要事項を書いてもらう
③:ハローワークで「採用証明書」「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」を提出し「再就職手当申請書」を受け取る
④:就職先で「再就職手当申請書」に必要事項を書いてもらう
⑤:ハローワークで「再就職手当申請書」を提出したら手続きが完了
⑥:後日、口座に「再就職手当」が振り込まれる

 

まとめ

いかがでしょうか。

この話はもちろんハローワークに行くといずれ知ってくるであろう話にはなると思いますが、世間ではまだまだこの制度を知っている人はそう多くないはずです。

この制度以外にも、知らないと損する制度はまだまだたくさんあります。

そのことを知っている知らないだけで貰えるお金も貰えなくなる可能性だってあります。

皆さんももっと世の中の色々な制度を把握し、豊かな生活を送れるようにしましょう。

それでは今回はこの辺で

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プロフィール

Buuuniii

出身:神奈川県(29歳) / 血液型:AB型 / 経歴:LED営業⇨Web制作会社勤務 / 趣味:料理.ランニング.インテリア.散歩.居酒屋とバルの開拓 / 活動:Webマーケティングとお金に関することを勉強中

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